海の近くへ移住計画

なにはなくともまずは情報収集から。住みたいと考えている候補地や求めている環境など、自分たちの優先順位に従って探していけば、ムダも省きやすいもの。どれだけ情報を集めて検討材料にできるかが、ステップ1だ。
土地や別件探しのコツは?
候補地に足を運んで、自分で確認することがやはりベストな方法。
   一番の方法は自分の足で探すこと。現在はネットでも住宅誌でも『情報』そのものはかなり多くあるけれど、実際の雰囲気や空気感まではなかなか伝わらない。雑誌で見つけた土地や物件でも、実際に見てみたら周囲の環境はイマイチ…ということも多い。なかなか現地を歩いて探すという時間はとりづらいかもしれないけれど、メディアだけに頼らず多くの物件を見ることで目を養うことも大切。以下の項目でも触れるが、不動産屋さんの情報も、自分で現地を訪れていれば見つけやすいし、不動産屋そのもの見つけられる。転勤で半年後までに決めないと…など、よほど時間的な制約がない限り、焦って決める必要はなく、むしろ納得できるまで探すべきものが『家』だ。さらに何度か通っているうちに、候補地だったエリアそのものも、見直しの対象になる場合もあるので、やはり自分の『足』に勝るものはない。 また現地の新聞の折り込み情報を探したり、周囲の友人などに土地や物件を探していることを話しておくと、思わぬ有力情報が入ってくることもあるかも。逆に、あれこれ探して最初に気に入った所に戻るなんてことも多い。
不動産屋さんはどう選ぶ?
長い付き合いになるので、安心感や信頼感が実は一番大切な要素。
 
   規模によってその情報量の差はあるものの不動産情報は、不動産屋同士も同じ情報を持っている場合が多い。不動産屋選びの際にポイントにしたいことは、情報量ではなく担当になってくれた『人』。家を買うことは、担当者との付き合いも長くなるだけに、その人に対しての信頼感や安心感が、実は一番大事になってくる。親身にこちらの話を聞いてくれるか、対応は早いか、こちらの要望をできるだけ聞いた上で的確な判断を示してくれるか、などをチェック。要望を聞かずに、今ある物件ばかりを勧めるなどは要注意。相性が合わなければ他を探そう。
不動産屋へ行く前に準備すべきことは?
希望しているエリアと広さと予算。これだけでも十分、対応できる。
   やみくもに不動産屋に飛び込んで物件情報を探そうとしても、基準がなければ判断はできない。インスピレーションだけで決める! という冒険家の方以外は、まずは希望しているエリア、ある程度の広さ、そして予算。この3つがあれば、不動産屋も情報を絞って提示しやすいので、希望に近い物件に出会える確率がグンと高くなる。
  この中でエリアをはじめ、土地や家の広さはある程度、具体的に希望できても、難しいのは予算。どの程度でどのくらいの家が手に入るのか? は経験しないとなかなか想像ができない。そこで予算の代わりに、年収と自己資金の合計を考えておこう。この金額から不動産屋なら、どの程度のローンが組めて、どの程度の家が買えるか想像ができるので、より具体的な提案ができる。こうした具体的な情報が多ければ、実際に家を手にしたとき、当初のイメージと大きくかけ離れることは少ないはず。こうして具体的な情報を集めていけば、自分に合った情報か不必要な情報かの判断もしやすくなる上、不動産屋さんの担当者の人柄も判断できる。ここで見栄を張って年収や自己資金を高めに伝えないことも重要。
物件を決める基準って何?
家族にとって譲れない条件にかなうかどうか。そして最後は想像力!
   結論は本人の納得だけ、というのが本音だけれど、ではどこで『納得』するか? これにも個人差はあるものの、まず家族や住む人にとって譲れない条件を満たしているかどうか。「まあこの程度でも…」と決めると後悔する場合が多い。そのためには物件探しの段階で、希望に優先順位をつけておくと決めやすい。「ぜったいにリビングから海が見える家」とか「子供と一緒に遊べる庭」など。もともとこの希望のために家を探していたはず、という条件を再度、思い出してみてもいい。また、その土地で暮らしていく自分たちの今後を想像してみるのもいいだろう。子供の成長や環境など、そこでの『生活』が具体的に見えれば決めやすい。

★エリアを決めかねていたら借りて住んでみるのもいい。
 どうしても決めかねてしまう場合、予算や時間の都合がつけられるなら短期でもいいので、借家などで実際に生活してみるのもかなり有効な手だ。仮住まいだとしても、現地での生活を体験できれば、何が便利で何が不便かなど、想像できない『実生活』に触れることが可能だ。昼と夜、夏と冬など時間や季節の違いだけでも、街の表情は大きく変化するもの。こうした違いを感じるだけでも、エリア選びが正解か、一戸建てじゃなくマンションもいいかな、など冷静な判断も可能になる。 
  こうした借り住まいをするなら、候補の物件があった不動産屋に相談してみると話がスムースだろう。いずれにしても単なる転居にならないように。