海の近くへ移住計画

いくつかの候補の中からついに物件を決定! いよいよ購入になる時点で、大きな大きな買い物をするという実感が迫ってくる。マイホームの実現に浮かれてしまう前に、お金のことをしっかりとチェックしておこう。
契約書で特にチェックすべきところは?
契約書は面倒がらずにすべてチェックすることが基本中の基本。
 
   契約書というものは隅々までチェックすることが大前提。不動産売買の場合は、素人にはわかりづらい書面もあるが、ここはしっかりと目を通すこと。そして不明点は遠慮なく不動産屋に確認することが重要。ここで基本的な契約以外に、例えば工事費の支払い方法を相談して決めてあるはずの話や、特に要望を出していた件などがあれば、こうしたことがちゃんと契約内容に盛り込まれているかも確認する。後々、トラブルの原因にもなりやすい敷地測量図と敷地境界を表す境界杭については、不動産業者立ち会いで、目視確認することが望ましい。また海沿いのような地方の物件の場合は都会部とは違い、水道・ガス・電気などの開発が行き届いていない物件も珍しくないので、書面で説明してもらうと安心だ。
総予算はどう考えればいい?
家を建てる工事費の他、付帯する工事費や印紙、雑費などを考慮する。
   実際に家を建てるための工事費は総予算の70~80%と言われている。これは純然たる『家』にかかる費用で、地盤補強工事、屋外の電気や給排水工事、ガレージや植え込みなどは、別途工事扱いとなっているケースが多い。それは例えば水道なら、家までの引き込み線の長さなどでも金額が変わってくるからだ。建替えなどで以前の家の解体費も、ほとんどが別途扱い。こうした家に付随してかかるその他工事費は、総予算の20%前後を占める。この2つを合計したものが実質的な建築費といえるだろう。
  残りの10%前後は、土地から購入したならその費用、仲介手数料(売主物件の場合不要)、登記費用などに加え、工事前の地盤調査費、建築確認申請、契約書の印紙代など、上棟式などの費用。所有権保存登記や住宅ローンの際の抵当権設定登記料などの諸費用・雑費など。これが総予算のおおまかな内訳となる。こうした内訳は契約した不動産屋や施工会社などでも異なるので、見積もりに含まれるもの、含まれないものを、事前の打ち合わせの中でしっかりと把握することが大切だ。
支払いはどのタイミングでどのくらい?
一般的には、大別して3回から4回のタイミングで分割支払い。
 
   建築費の支払い方は、契約時の契約金や工事開始時の着工金、骨組み、屋根などが完成した上棟時、外壁工事が終わった時点や完成後の引き渡し完了時の3~4回のタイミングに分けて支払うケースがほとんどだ。簡単に言えば工事前、工事中、完成引き渡し時。このタイミングは、ほとんどの会社が施主と打ち合わせて、ある程度の幅を持たせてくる場合が多い。特に注意しておきたいのは、住宅ローンなどを組んだ場合。住宅ローンは家の引き渡し後に融資が始まるので、それまでの工事代金などは、自分で立て替える形になる。この際に、銀行からつなぎの融資を受けるのであれば、この融資に対する支払いも生じてくる。まず不動産屋や施工会社との見積もりの中で、支払いのタイミングや回数を相談してみるのがベストだ。こうした支払いとは別に、税金関係や手数料など、現金ですぐ必要になる費用もある。家が建つまでの進行と支払いをセットでチェックするとわかりやすい。
買ったあとにもかかるお金って?
忘れられがちな税金とメンテ費用。どちらも日頃からの準備で対処。
   家を建てることは楽しみと同じくらい苦労も多いこと。それを乗り越え、バイザシーライフを満喫しているうちに、ついついわすれがちなことが……。
その代表例が、毎年課税される固定資産税。土地と建物それぞれに評価額があり、新築住宅の場合は、引き渡しを受けた年に限り建物分には課税されない。また自宅として使用している場合で、一定の条件を満たしていれば、入居当初から一定期間、税の軽減期間がある。ほかにも都市計画税などが課税されてくるので、税金に充てる分の備えを考えておこう。さらに一戸建ての場合は、メンテナンス費用も、早い時期からある程度考えておいたほうがラク。外壁の汚れや屋根など、風雨にさらされる外回りは10年後くらいには、メンテする必要が出てくる。海沿いでは潮や砂、風の影響もあるので、真っ白な家などは、早い場合は5年でペンキの塗り替えなども珍しくないこと。また水周りは15~20年ほどでメンテを考えるのが一般的だ。マンションの場合には、修繕積み立て費などがあるので、メンテナンスという点ではあまり気にかけなくても大丈夫だろう。
  不動産屋やホームビルダーも、高いお金を工面して楽しいマイホームを手にしたばかりのお客さんに「これからは、税金とメンテのお金も準備しておいてくださいね」とは、なかなか言いづらいのが本音だ。こうしたことは銀行なりでお金を工面する際に、しっかりと先を見据えたプランを相談しておけば備えやすい。